社長ブログ
2021年8月22日
優しさの可能性
食堂を営んでいる ある人の父の話
向かいの薬屋の店主が「このガキ警察に突き出すぞ」と少年を怒鳴っていた
少年は万引きをしたようだった
父は横から子供に事情を聴いた
母親が病に伏し、痛みで苦しんでいるが鎮痛剤を買うお金がなかった
父は薬の代金を支払い、警察に通報しないように薬屋の店主に話をした
父は裕福でもないのに浮浪者に食事を食べさせたり、飲み物を与えたり、困っている人を見ないふりができない人だった
それから約30年経ったある日、父は調理場で倒れた
病院に運ばれたが、高額な手術をしなければ治らない難病にかかっていることが分った
全てを諦めかけたころ、一人の医師が病室に入って来た
「わたしがオペをやります」
娘が費用はありませんと答えると
医師は涙を流しながら「30年前に領収済みです」と答えた
医師は30年前に薬を万引きした少年だった
「患者の名前を見てびっくりしました」
「ずっと恩返しがしたかったのですが、叶えられる日が来たのです」
出来過ぎた話ですが、実話だそうです。
父の優しさが少年を育てたのでしょう
人の心が花なら優しさが水であり、太陽なのかもしれません