広報ブログ

2020年11月18日

母

何事もなかったかのように時は流れ たんたんと過ぎていく

過ぎた時間は もう戻らない

その人と暮らし始めたのは40年も前になる たった6年間だったが 人生で最も濃い時間を与えてもらった

自分の人生の基礎を作ってくれた人

産みの母より 育ての母

育ての母より 本気だった母

縁もゆかりもないガキを本気で育ててくれた 美しくて強くて優しい母 自慢の母

そんな母に 男としてを教わった

その教えが 自分の基礎になっている

母がよく言っていた

『男がメソメソするんだったらチンポコなんか切っちまえ 女が迷惑するんだ』

『男なら胸を張れ』『男なら痩せ我慢ぐらいしろ』『女に惚れられる男になれ』

『本物の男になれ』

そんな母に送り出されてから35年 一度も会っていない

『中途半端に関わるな』が母の別れの言葉だった

あれから35年

恩知らずの人生を送ってしまった

会いたい 会ってお礼を伝えたい 会って感謝を伝えたい

会って 恩返しがしたい

この一ヵ月 元気を願って 母を探した

でも 遅かった

母は 小さなお墓の中で眠っていた

不義理を後悔しても 会うことはできない

母のお墓の前で 泣いた

泣いて 不義理を詫びることしかできない 情けなさ

母と行った 浅草の街

母と食べた ナポリタン

母と飲んだ クリームソーダ

褒めて抱きしめてくれた 母の香り

母の怒った顔 母の笑った顔 母の嬉しそうな顔 母の寂しそうな顔 母の泣いていた顔

色々な表情を 隠さずに見せてくれた

叱ってくれた あの日

殴られてふてくされた あの日

手を繋ぎ歩いた 恥ずかしかった あの日

首に包丁を突きつけられ 怒られたときもあった その母の目からは涙が落ちていた

縁もゆかりもないガキに いつも母は本気で接してくれた

境遇を恨み 世間を恨み 他人を羨んで生きていたガキ

そんなガキの 恨みの人生を正してくれた

人の温もりを教えてくれた 母

母と暮らしたあの頃の思い出が 昨日の事のように浮かんでくる

でも 母に恩を返すことはできない

眠ってしまう前に 会いたかった

会って これまでの人生を報告したかった

叱ってほしかった 褒めてほしかった

もう一度だけ 温もりを感じてみたかった

でも 叶わない

遅くなってごめんね 姐さん

育ててくれて 本当にありがとう

あなたに出会え 人の情を知りました

あなたに出会え 人の深さを知りました

あなたに たくさんの事を教わりました

今でも あなたは自慢の母親です

縁もゆかりもなかったガキなのに

そこまでしてくれて

 

いい家つくろう

ジャージー斉藤

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ジャージー斉藤

ジャージー斉藤

( じゃーじー さいとう)

担当業務 / 広報&営業

故郷 / 千葉県

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