設計ブログ

2017年7月7日

断熱材選びのポイント③

皆様こんにちは。

先日、とある工務店の社長のご自宅建築現場を見学させていただきました後藤です。

世界基準の断熱性能を持った家、ということで、大変刺激を受けて帰って来ました。

学ぶ事がたくさんあったので、アレグレホームの家にも良いところはたくさん取り入れていきたいと思います。

 

さて、本日はだいぶ間があいてしまいました(すみません…)が、引き続き断熱材選びのポイントをご紹介します。

前回は「熱抵抗値」という観点から、性能の良い断熱材を選びましょうとお伝えしました。

ただ、実はそれだけだと選ぶポイントが少し足りないのです。

断熱材選びに重要視したいのが

「適切な使用箇所」

「正しい施工」

「経年変化」

「価格」

こんなポイントです。

 

「適切な施工箇所」

断熱材の工事のやり方には「充填断熱工法(柱や梁の間に断熱材を詰めるやり方)」や「外張り断熱工法(柱や梁の外側に断熱材を張り付けるやり方)」等がありますが、断熱材にはそれぞれの工法に対し、向き不向きがあります。

前回、性能が良い断熱材としてネオマフォームをご紹介しましたが、ネオマフォームは板状の断熱材で、伸縮性は特にありません。

このような断熱材は外張り断熱工法には向いているのですが、木造の充填断熱工法にはあまり向かないのです。

というのも、木造の柱や梁には「木痩せ」と呼ばれる木の収縮があります。

また、地震や台風などで家が動くと、柱や梁も傾いて家が変形するのですが、そんな木痩せや変形で起こった隙間に板状の断熱材は追従出来ないのです。

ですので、ネオマフォームは外張り断熱で施工し、充填断熱にはグラスウールなど、適材適所な施工箇所を見極めてあげることが重要です。

 

「正しい施工」

断熱材は適材適所の使い方をするだけでは性能を発揮するにはまだ不十分で、正しい施工があって初めて100パーセントの断熱性能を引き出す事ができます。

断熱材の隙間をあけないことはもちろんですが、グラスウールなら無理に押し込んでつぶしたりせずにふわっとフカフカ状態(羽毛布団のイメージです)をキープして施工する、板状断熱材なら寸法通りにきっちりカットしてはめ込むなどの注意が必要です。

板状断熱材を充填して使う場合は、工場でプレカット(あらかじめ寸法通りに切ってくること)がおすすめです。

現場で厚い板状断熱材を垂直に、まっすぐ切るのって結構難しいので。

 

「経年変化」

断熱材の中には紫外線や水分などに触れ続けると、断熱性能が失われて劣化していくものや、発泡系の断熱材は気泡の中のガスが抜けていってしまう物があります。

断熱材の経年変化を防ぐには、直射日光に晒す時間を少なくし、断熱材を施工したら時間をあけずに壁や床などで塞いであげる事が大切です。

家の中にずっとあり続ける断熱材ですから、経年変化にも強く、断熱性能を長年キープできるものが良いですよね。

 

「価格」

これは断熱材の素材自体の金額や工事費用により千差万別で、同じ断熱性能を求めていても価格差が出てきてしまいます。

例えば、アレグレホームの真冬にパンツ一丁でも寒くない家(略してパンツ一丁の家)は、外壁の熱抵抗値6.0という断熱性能を用いています。

「パンツ一丁の家」はこれを高性能グラスウールを225ミリの厚さで施工していますが、もしネオマフォームで施工した場合、厚さは120ミリで済むので、半分近くまで薄くできます。

ですが、厚さは半分なのに、素材の価格は倍くらいネオマフォームの方が高いのです。

(決してネオマフォームが高いと批難している訳ではありません。性能と物の良さを考えたら、価値相応の価格です。)

アレグレホームがグラスウールを使っているのは、断熱性能が同じで、価格が半分なら安い方がお得だな〜という、非常に単純な考え方も理由のひとつです(^^;

 

こんな感じで、断熱材選びには色々なポイントがあり、全てのバランスを見ながら選択する必要があります。

もちろん、パンツ一丁の家にグラスウールを使っている理由は他にもたくさんあるんですよ。

決して価格だけではなく(^^;、グラスウールでないといけない理由もあって、なおかつ沢山あるグラスウールの中から厳選した物を使用しています。

そんな理由がお聞きになりたい方は、是非アレグレホームまでお越しください(笑)

お待ちしております(^ ^)

この記事を書いた人

非公開: 後藤 誠一

非公開: 後藤 誠一

( ごとう せいいち)

担当業務 / 設計担当

故郷 / 千葉県野田市

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