ABOUT

子供の頃、よく嗅いだキャブ車のあのガソリンの匂い。
なんだか懐かしく、なんか好きだった。
大人は誰しもかつては子供です。
あの頃は、特別なことがない日でも毎日がワクワク夢と希望に溢れていた。
そんな子供時代で忘れられないのが秘密基地です。
学校の帰り道、休みの日、秘密基地で日が暮れるまで夢中で遊んでいた。
拾ってきたガラクタをコレクションとして飾ったり、
誰かが持ってきたお菓子をみんなで食べたり、
他愛もない話に盛り上がって、みんなで大笑いしていた。
大人を敵に見立てたり、架空の敵をつくって隠れたり
自分たちの設定した世界の中で繰り広げられた、あのドラマ。
将来に不安なんかなかったし、楽しかった。
あの頃の、純粋に楽しんでいたあの気持ち。
今でも決して忘れることはありません。

この仕事を通じて、そういう場所を持つことは、大人になってからも必要なことなんだと思っています。秘密基地には、何かワクワクさせてくれる魅力がありました。知らず知らずの間に童心を忘れ大人になって、追われることが増えたんでしょうか。
身の回りの些細なことで、喜んだり感動する心が鈍くなったような気がする。
自宅と職場を往復するだけの生活、そんな生活が物足りず満たされない大人は、子供の時より色んなことを知ってしまった分、考えたり悩んだり。
だから気を遣うことのない仲間と、同じ趣味を持った人たちと本来の自分の姿で楽しめる場所が欲しい。
ストレスが多い現代社会で、ゆったり自分らしく過ごせる場所は、貴重な空間。誰もいない、自分とゆっくり向き合える場所が、大人にとっての秘密基地ガレージハウスでもあります。子供のときは、みんなでワイワイ遊ぶことが多いものでした。でも、大人になると将来や仕事のことを考える一人の時間も欲しい。忙しくてストレスの多い大人だからこそ、秘密基地を求めるのは自然なことなんだと思います。