2025/09/27
住宅性能について
こんにちは!
千葉で一人暮らし専用のガレージハウスやデザイン住宅をプロデュース
しているアレグレホームの水落です。
今回は注文住宅建築の際、特にこだわらないといけない事をお話しさせて頂きます
四回目は住宅性能についてお話し致します。
家の「性能」とは、どれだけ快適に安心して・長く暮らせるかを表すものです。デザインや間取りが良くても、性能が弱いと「寒い・暑い・電気代が高い・地震が心配」といった悩みにつながります。
大切な住宅性能5つのポイント
1 住宅性能が注目される背景
・昔の家は「とりあえず雨風がしのげればOK」という考え方でした。しかし今は違います。
・地震の頻発(阪神・淡路大震災、東日本大震災など)
・光熱費の高騰(電気代・ガス代の値上げ)
・温暖化による気候変動(猛暑や豪雨)
こうした現実が「見えない性能」の重要性を一気に高めています。
2 住宅性能の具体的な基準
耐震性能
・耐震等級1:建築基準法レベル(最低基準)
・耐震等級2:病院や学校レベル(建築基準法の1.25倍)
・耐震等級3:警察署・消防署と同レベル(建築基準法の1.5倍)
💡耐震等級3なら「大きな地震後も住み続けられる可能性が高い」。
住宅ローン控除や地震保険料の割引にも直結します。

断熱性能(冬あたたかく、夏すずしい家)
断熱は、家の「魔法びん効果」です。
・冬せっかく暖房で温めた空気を外に逃がさない。
・夏外の熱気を家の中に入れない。
これが弱いと「冬は底冷え」「夏はムワッと暑い」家になります。
断熱性能が高いと、エアコンの効きが良くなり、電気代もグッと安くなります。

気密性能(すきま風を防ぐ)
断熱とセットで大事なのが「気密」です。
・気密が悪い家:せっかく断熱材を入れても、すきまから冷たい空気や熱い空気が出入りして台無しになります。
気密がいい家 :エアコンの風が無駄なく効き、家中の温度が安定する。
つまり、断熱=魔法ビンの壁、気密=フタ。
両方そろって初めて快適さを実感できます。

耐久性能(長持ちする家かどうか)
どんなにオシャレで快適でも、20年でボロボロになる家では意味がありません。
耐久性能は「家の寿命」に関わります。
・湿気に強い構造か。
・シロアリ対策がされているか
・外壁や屋根の工法が長持ちするか
耐久性が高い家は、メンテナンス費用にかかる費用を抑えられます。
つまり「長い目で見て安くすむ家」になります。

省エネ性能(電気代をおさえる工夫)
省エネ住宅が求められる理由
1 光熱費が上がり続けている
電気代・ガス代は年々上昇しています。省エネ住宅なら30年間で数百万単位の節約も可能です。
2 健康への影響
家の中で温度差が大きいと「ヒートショック」の危険があります。省エネ住宅は温度差を小さくし、健康を守る。
3 補助金・税制優遇
ZEH(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギーハウス)や認定長期優良住宅にすると、国や自治体の補助金が出ることも多い。
省エネ住宅を実現するポイント
・断熱材を厚く&高性能にする:家の熱の出入りを抑える。
・窓の性能を上げる :複層ガラス・樹脂サッシで熱が逃げにくくなる。
・高効率設備を導入 :省エネエアコン、エコキュート、LED照明など。
・創エネ(電気をつくる) :太陽光発電や蓄電池で自給自足に近づける。
👉ポイントは「省エネ」+「創エネ」の両輪。この2つで光熱費がグッと下がります。
トータルコストで考えるということ
家づくりで多くの人が注目するのは「建築費」。でも実は、家を建ててからの30年・40年の方がはるかにお金がかかります。
コストの内約
1 建築費(初期費用)
本体工事、付帯工事、諸費用
2 ランニングコスト(毎月かかるお金)
光熱費、メンテナンス費用、修繕費、保険料など。
3 資産価値(売却や相続時の価値)
性能の低い家は築20年で価値がほぼゼロになることもあります。
※ つまり「安い建築費」だけを見て決めると、長期的には損をするケースが多いのです。
具体例:光熱費で比較
・Aさんの家(一般的な性能)
・建築費:2500万円
・光熱費:月3万円(30年で約1080万円)
・合計:約3580万円
・Bさんの家(高断熱+太陽光あり)
・建築費:2800万円(少し高め)
・光熱費:月1万円(30年で約360万円)
・合計:3160万円
👉初期費用はBさんの方が300万円高いけど、30年後には420万円もお得になります。
これが「トータルコストで考える」という意味になります。
メンテナンス費用の差
・耐久性能が低い家
外壁・屋根・基礎などが劣化しやすく、20~30年で数百万円の修繕費が必要になります。
・耐久性能が高い家
通気工法や防湿構造で劣化を抑え、修繕サイクルが長くなります。
👉「建ててからの安心感」も性能への投資で手に入ります。
資産価値の違い
・性能が低い家
築20~30年で資産価値がほぼゼロに近づきます。売却も難しい傾向にあります。
・性能が高い家(長期優良住宅・ZEH)
国の基準を満たしているため、築年数が経っても評価が残りやすいです。
中古市場でも選ばれる家になります。
👉将来「住み替え」や「相続」を考えたとき、住宅性能は大きな資産価値につながります。
まとめ:住宅性能は未来の暮らしを決める
・断熱・気密→快適さと省エネ
・耐震→命と財産を守る
省エネ→将来の電気代の安心
メンテナンス→長持ちする資産価値
この4つをバランスよく考える事が、後悔しない家づくりにつながります。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
次回は住宅性能の話しをさらに深掘りしてお話し致します。
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