2025/11/15
住宅性能深掘り編~結露しない家づくり~

千葉で一人暮らし専用のガレージハウスやデザイン住宅をプロデュ―スしている
アレグレホームの水落です。
今回は注文住宅の際、特にこだわらないといけない事をお話しさせて頂きます。
11回目の今回は、住宅性能深掘り編としてお話しさせていただきます。
1 結露は「寒い家のあるある」ではなく、性能不足のサイン
冬の朝、窓がビショビショになっていませんか?
押し入れのカビや、北側の壁が湿っぽい……これ、使い方の問題ではなく家の性能の問題です。
結露はこうして起こります👇
「部屋の水蒸気」+「冷えた壁や窓」=水に変わる(結露)
つまり、家の中に“冷たい場所”があるから結露になるのです。

2 結露しない家を作る「3つの性能」
| 性能 | 役割 | 例えると… |
|---|---|---|
| 断熱性能 | 壁・窓を冷たくしない | コップの中の飲み物が冷めにくくなる魔法瓶 |
| 気密性能 | すき間から湿気を入れない | ダウンジャケットのファスナーをしっかり閉める |
| 換気性能 | 家の中の余分な湿気を出す | 湯気で曇った鏡を風で乾かす |
この3つがそろうと、家の中に**“結露の起きる温度差”が生まれにくくなる**んです。
3 なぜ窓が一番問題になるの?
家の中で一番冷える場所=窓。
アルミサッシ+1枚ガラスだと、冬は外とほぼ同じ温度になります。
例えば…
- 室温:20℃
- 窓の表面温度:5℃
- 湿度:60%
この条件だと、窓に水滴(結露)が発生します。
この水はサッシの下に溜まり、カビ・木材腐食の原因にも。
✅解決するなら窓性能から
- 樹脂サッシ(アルミの1000倍熱を通しにくい)
- Low-E複層ガラス(空気の層で温度差をガード)
- 北側や浴室には“遮熱タイプ”も効果的

4 壁の中の見えない結露
目に見える窓の結露より怖いのが、
壁の中で結露(水滴)が発生する“内部結露”。
こんなときに起こります👇
- 気密が甘く、壁の中に暖かい空気&湿気が入り込む
- 壁の中で冷やされ、水になり、カビ・断熱材の劣化
- でも見えない。数年後に壁紙剥がれ・柱腐食で発覚することも。
だからこそ:
断熱だけじゃなく「気密」もセットでやらないと危険。
5 じゃあどうやって実現するの?具体策
| 対策 | 内容 | 効果 |
|---|
| ✅樹脂サッシ+Low-Eガラス | 全面窓性能の底上げ | 室内側が冷えず、結露激減 |
| ✅UA値0.46以下(G2断熱) | 壁・床・天井の断熱強化 | 表面温度が10℃以上保たれる |
| ✅C値0.5以下の気密 | すき間を徹底して塞ぐ | 湿気が壁内に入らない |
| ✅第1種換気+排湿計画 | 熱交換しながら換気 | 湿気・ニオイを外へ逃す |
| ✅家具・押し入れの通気 | 壁にベタ付けしない | カビが育ちにくい環境 |
6 結露しない家=健康な家
メリットは「窓が濡れない」だけじゃありません👇
✔ カビ・ダニ・アレルギーのリスク軽減
✔ 喉や肌の乾燥も少ない(湿度40〜60%キープ)
✔ 壁の中が腐らず、家の寿命が延びる
✔ 光熱費も一緒に下がる(エアコン1台でOKな家になる)
7 まとめ:結露しない家=健康な家
結露しない家 = 湿気をがまんする家 ではなく、
「温度・湿度・時間」を性能でコントロールしている家。
- 我慢しない
- 拭き続けない
- カビに悩まされない
そういう“ストレスのない暮らし”は、
断熱・気密・換気という「見えない性能」から生まれます。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
次回は一人暮らし住宅という選択肢のお話しをさせていただきます。
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