2025/12/04
第3回|ガレージ床の強度と仕上げ

こんにちは!
千葉県で一人暮らし専用のガレージハウスやデザイン住宅をプロデュースしているアレグレホームの横堀です。
──リフト対応のコンクリ厚・鉄筋ピッチ・エポキシ塗装まで徹底解説**
ガレージの床は“住宅の床”とは別物である
車を載せる、ジャッキを使う、工具を落とす、場合によってはリフトを入れる──。
ガレージの床は、一般住宅の土間より はるかに過酷な条件 で使われます。
そのため、厚み・鉄筋量・仕上げは「それ用」に設計しないと長持ちしません。
特にリフト導入を少しでも想定するなら、床設計がガレージの質を決めます。
コンクリート厚は“最低120mm”、リフト想定なら150mm以上
一般的な住宅の土間は90〜100mmですが、ガレージはそうはいきません。
▼標準ガレージ
- 厚み:120mm
- 鉄筋:D10@200ピッチ(タテヨコ200間隔)
- 普通乗用車・日常整備程度なら十分
▼リフトを入れる可能性があるガレージ
- 厚み:150〜180mm(推奨は150mm以上)
- 鉄筋:D13@150ピッチ
- 荷重が一点に集中しないよう増し打ち(補強)することが必須
特に2柱リフトは“柱部に荷重が集中”します。
メーカー推奨の床厚は125mm以上が多いですが、プロの現場では150〜180mmで設計するのが常識。
「ギリギリ大丈夫」ではなく、“余裕を持たせる”のが安全の基本です。
鉄筋ピッチは200→150mmの差が大きい
車の重さは見た目以上に床を疲労させます。
例えば1.5tの車でも、タイヤ1本あたりは約400kg。
その荷重が動くため、荷重分散の効きやすい鉄筋ピッチが必要です。
- @200 → 一般住宅向けレベル
- @150 → ガレージ特化・耐荷重が一段上がる
ピッチが細かいほど“面として支える”力が強く、ひび割れにも強くなります。

床仕上げ:コンクリ素地・金コテ・エポキシ、それぞれの違い
ガレージ床は「見た目より機能性」。
それぞれ特徴が違います。
▼① コンクリート素地(ナシ地)
- 最もコストが安い
- ただし タイヤ跡がつきやすい
- ほこり(コンクリ粉)が出やすい
▼② 金コテ仕上げ(ツルっと硬い表面)
- ガレージでは最も標準的
- 表面が締まるため 耐久性と掃除性が高い
- 反射もほどよく、照明が映える
- 水を流したときの排水もスムーズ
アレグレホームのガレージでも基本はこれ。
▼③ エポキシ塗装(高耐久)
- 耐薬品性・耐摩耗性が最強
- 整備ガレージの王道
- 水洗いも圧倒的にしやすい
- コストは上がるが、その分“プロ仕様”に近い空間になる
最近はグレー系の艶消しエポキシが人気。

長く使うために“ひび割れ制御”を忘れない
どれだけ床厚を増しても、コンクリートは必ず「ひび」が入る素材。
大切なのは コントロールジョイント(スリット) をどこに入れるか。
- シャッター前
- 車の進入ライン
- 2柱リフトの柱位置付近
- ガレージ奥の壁際
ひびが入っても見えない位置に誘導することで、美観も耐久も守れる。

まとめ:床を制する者がガレージを制す
床は一度施工したらやり直しが効かない部分。
だからこそ“最初の設計”が命です。
次回はさらに専門性を上げて 「リフト設置を可能にする構造条件」 を解説します。
天井高・梁補強・床荷重・電源・安全基準まで踏み込みます。
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