2025/12/18
第5回|ガレージ換気・排気の設計学

こんにちは!
千葉県で一人暮らし専用のガレージハウスやデザイン住宅をプロデュースしているアレグレホームの横堀です。
──排ガス・湿気・熱をどう逃がすか?CFM計算と配置の最適解**
ガレージ換気は「あればいい」では足りない
ガレージでエンジンをかける。
洗車後に床が濡れる。
夏場に車の熱がこもる。
このとき換気が不十分だと、
排ガス・湿気・熱がすべてガレージ内に滞留します。
ガレージの換気は快適性だけでなく、健康・建物寿命・車の劣化に直結する重要な設計要素です。

まず理解すべきは「自然換気はほぼ期待できない」
住宅ガレージは、
- シャッターを閉める
- 開口部が少ない
- 風が通りにくい
という条件が重なり、自然換気はほぼ機能しません。
つまりガレージ換気は「機械換気が前提」。
設計段階で換気計画を組み込まないと、
完成後に「臭い・湿気・暑さ」に悩まされます。
排ガス対策は“位置”がすべて
エンジン排ガスは空気より重く、床付近に溜まりやすい。
よくある失敗が「天井付近だけに換気扇を付ける」ケースです。
正解はこの組み合わせ:
- 給気:シャッター下部 or 壁下部
- 排気:床から300〜500mmの低い位置
これにより、排ガスを効率よく外へ引き抜けます。
特にリフト付きガレージでは、床面排気が必須レベルです。

CFMで考える“必要換気量”
換気扇は「何となく」ではなく、能力(CFM)で決めるのがプロ。
目安:
- 1台用住宅ガレージ(約25㎡)
→ 200〜300CFM - リフト付き・整備想定
→ 400CFM以上
これ以下だと、
エンジン始動後に臭いが残り、湿気も抜けきりません。
湿気対策は「換気+勾配+排水」の三点セット
換気だけでは湿気は防げません。
- 床勾配が適切
- 排水がスムーズ
- 換気で乾燥を促す
この3つが揃って初めて、
結露・カビ・金属腐食を防げるガレージになります。
特にエポキシ床や金コテ床は、
換気が弱いと“いつまでも乾かない床”になりがちです。
換気扇の音と近隣配慮も設計に含める
高風量=うるさい、では意味がありません。
- 静音型ファン
- タイマー制御
- 人感センサー連動
これらを組み合わせることで、
夜でも使えるガレージになります。

まとめ:換気は「見えない性能」だが差が出る
換気は完成後に見えません。
でも、使い始めると必ず差が出ます。
- 臭いが残らない
- 床が早く乾く
- 車が傷みにくい
- 作業が快適
次回はさらに一段ディープに、
**「ガレージ照明の工学」**へ。
照度・影・演色性・作業灯配置まで徹底解説します。
\無料相談・見学予約受付中/
👉 家づくりの第一歩をアレグレホームと。
👉 LINEでのご相談もお気軽にどうぞ!
施工事例もこちらから、是非覗いてってください!
イベントも開催中です!ご来場お待ちしております!









