2025/12/25
第6回|ガレージ照明の工学

こんにちは!
千葉県で一人暮らし専用のガレージハウスやデザイン住宅をプロデュースしているアレグレホームの横堀です。
──「明るい」だけではダメ。照度・影・演色性・配置の最適解**
ガレージ照明は“雰囲気づくり”と“安全性”を両立させる
ガレージの照明というと、
「とりあえず明るければいい」と思われがちですが、
実際は 作業性・安全性・車の見え方 すべてに直結する重要要素です。
暗すぎれば危険。
明るすぎても影ができる。
色味が悪いと車の汚れや傷が見えない。
ガレージ照明は、住宅照明とも工場照明とも違う
“専用設計”が必要な世界です。
まず押さえるべきは「照度(ルクス)」
照度とは、床や作業面がどれくらい明るいかを示す数値。
ガレージ照明の目安
- 駐車・出入り中心:200〜300lx
- 洗車・軽整備:500lx
- 本格整備・リフト作業:700〜1,000lx
一般的な住宅の照明は100〜200lx程度なので、
ガレージは最低でも住宅の2〜3倍の照度が必要になります。
失敗例No.1|“天井中央だけ照明”
よくある失敗が、
ガレージ中央に照明を1列だけ並べるパターン。
これだと、
- 車体の側面が暗い
- リフト下が影になる
- 手元が見えない
という問題が必ず起きます。
車は立体物。
上から照らすだけでは、必ず“影”が生まれます。

正解は「面で照らす」配置
理想的なのは以下の組み合わせ。
- 天井照明(全体照度)
- 壁面照明(側面の影消し)
- 作業灯(ピンポイント)
特におすすめなのが、
車の左右に並行して配置するライン照明。
これにより、
- ドア面
- フェンダー
- 下回り
まで均一に明るくなります。
演色性(Ra)は“90以上”が理想
演色性とは、
「本来の色をどれだけ正確に見せられるか」。
Raが低い照明だと、
- 白がくすむ
- 黒の汚れが見えない
- 塗装の色味が分からない
ガレージでは
Ra90以上のLEDを選ぶことで、
- 洗車後の仕上がり
- オイル漏れ
- 傷・汚れ
がはっきり見えるようになります。
リフト対応ガレージで必須の“影対策”
リフトで車を上げると、
下回りはほぼ確実に暗くなります。
ここで活躍するのが、
- 可動式作業灯
- 磁石付きLEDバー
- 天井からの斜め照射
固定照明だけに頼らず、
“動かせる光”を前提にすることで、
整備性は一気に上がります。

色温度は「5000K前後」がベスト
ガレージ照明でおすすめなのは、
- 5000K前後(昼白色)
理由は、
- 明るさと落ち着きのバランスが良い
- 汚れや水滴が見えやすい
- 住宅感を残しつつ作業性も高い
6500K以上は作業場感が強くなりすぎ、
3000K以下は暗く感じやすくなります。

まとめ:照明を制すると、ガレージの満足度が跳ね上がる
照明は後から追加できます。
でも、最初に考えておくと完成度がまったく違う。
- 影ができない
- 作業しやすい
- 車がきれいに見える
- 夜にガレージへ行きたくなる
そんな空間は、
“照明設計”で決まります。
次回はさらにディープに、
「ガレージ電源計画(100V・200V・EV・工具)」 を徹底解説します。
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