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2026/10/08一人暮らし

第9回「小さい家だから、こだわる場所を選べる。」

第9回「小さい家だから、こだわる場所を選べる。」

こんにちは!
千葉県で一人暮らし専用のガレージハウスやデザイン住宅をプロデュースしているアレグレホームの横堀です。

家を建てるなら、

広いリビング。

大きなキッチン。

たくさんの収納。

広いお風呂。

立派な外構。

できることなら、全部こだわりたい。

家づくりを始めると、そんな気持ちになることがあります。

せっかくの注文住宅ですから、好きなものをたくさん取り入れたくなるのも自然なことです。

でも、家の広さにも予算にも限りがあります。

だからこそ大切なのは、

「全部を豪華にすること」ではなく、「自分が本当に大切にしたい場所を選ぶこと」。

20坪前後のコンパクトな家は、そんな家づくりと相性がいいのかもしれません。

「小さい家=安い家」ではない

まず、お伝えしておきたいことがあります。

家をコンパクトにすれば、必ず大幅に安くなる。

という単純な話ではありません。

住宅には、家の大きさに関係なく必要になる設備や工事があります。

キッチン。

お風呂。

トイレ。

給湯器。

玄関ドア。

住宅設備の多くは、家が小さくなったから半額になるわけではありません。

さらに、選ぶ設備や建材によっても価格は変わります。

だから、コンパクト住宅の魅力は単純な「安さ」ではなく、

必要のない面積を増やさず、その分、自分にとって価値のあるところへ予算を使いやすいこと。

そこにあると考えています。

毎日触れるところに、少しこだわる

例えばキッチン。

料理が好きな人なら、毎日のように使う場所です。

それなら、リビングを必要以上に大きくするより、

お気に入りのキッチン。

使いやすい水栓。

好きな色の面材。

少し広めの作業スペース。

そんなところに予算を使う方が、満足度は高いかもしれません。

逆に、ほとんど料理をしないのであれば、キッチンはシンプルでいい。

その代わり、趣味の場所にこだわる。

大切なのは、

「住宅ではここにお金をかけるもの」という正解ではなく、自分が毎日何を使うのか。

そこから優先順位を決めることです。

照明ひとつでも、家の印象は変わる

大きな設備だけが「こだわり」ではありません。

例えば照明。

天井に明るい照明を一つ付けるのか。

間接照明を取り入れるのか。

ダイニングにお気に入りのペンダントライトを付けるのか。

それだけでも、夜の家の雰囲気は大きく変わります。

仕事から帰ってきて、暖かな照明がついたリビングで過ごす。

休日の夜に、少し照明を落として音楽を聴く。

そうした時間は、家の広さとはあまり関係ありません。

むしろコンパクトな空間だからこそ、一つの照明や素材が家全体の雰囲気をつくってくれることもあります。

全部を「標準的」にしなくてもいい

家づくりでは、ついすべての場所を平均点以上にしたくなります。

リビングも。

寝室も。

収納も。

洗面も。

お風呂も。

でも、一人ひとり暮らし方は違います。

寝室は本当に寝るだけなら、コンパクトでもいいかもしれません。

来客が少ないなら、客間はなくてもいい。

収納も、自分が持っている物に合う量があればいい。

その代わり、

ガレージにこだわる。

キッチンにこだわる。

洗面を好きなデザインにする。

家具に予算を残す。

そんな考え方もできます。

すべてを平均的にするより、自分にとって70点でいい場所と、100点にしたい場所を決める。

それが、自分らしい注文住宅につながっていきます。

面積にも、メリハリをつける

予算だけではありません。

家の「広さ」も同じです。

例えば20坪の家だからといって、すべての部屋を均等に小さくする必要はありません。

寝室は5帖程度。

その代わりLDKは少しゆったり。

あるいは、

LDKは必要十分な広さ。

その代わり2〜3帖の趣味スペースをつくる。

第7回でもお伝えしたように、

自分が大切にしたい場所へ、思い切って面積を使う。

それも、コンパクト住宅のつくり方です。

「20坪に何を詰め込むか」ではなく、

「20坪をどう配分するか」。

考え方を少し変えるだけで、家づくりの自由度も変わってきます。

見えるところにこだわる、という考え方も

限られた予算の中では、

どこにお金をかければ満足度が高いのか。

という視点も大切です。

例えば、

毎日見るリビングの壁。

玄関に入ったとき最初に目に入る場所。

ダイニングの照明。

キッチンの面材。

お気に入りの家具。

こうした場所は、暮らしてからも目にする機会が多くなります。

反対に、ほとんど見えない部分までデザインだけを理由に高価なものにする必要はないかもしれません。

もちろん、性能や耐久性に関わるところは別です。

でもデザインについては、

毎日目にする場所を少しだけ好きなものにする。

それだけでも、家への愛着は変わってきます。

家だけで予算を使い切らない

そして、もう一つ大切にしたいことがあります。

家を建てたあとも、暮らしは続きます。

家具を買う。

家電を買う。

車に乗る。

旅行に行く。

趣味を楽しむ。

美味しいものを食べる。

家が完成した瞬間に、人生の楽しみが終わるわけではありません。

むしろ、そこから新しい暮らしが始まります。

だから、

「住宅ローンを払うために、それ以外を全部我慢する。」

そんな家づくりにはしたくない。

家も楽しむ。

趣味も楽しむ。

休日も楽しむ。

家を建てたあとまで含めて、自分らしい暮らしを考える。

コンパクトな家を選ぶことは、そのための方法の一つでもあります。

アレグレホームが考える「こだわり」

アレグレホームでは、

高価な設備をたくさん入れることが「こだわり」だとは考えていません。

車が好きなら、ガレージかもしれない。

料理が好きなら、キッチンかもしれない。

家で過ごす夜が好きなら、照明かもしれない。

犬と暮らすなら、床や庭かもしれない。

人によって違っていいと思います。

だからこそ、

「何が欲しいですか?」

だけではなく、

「家で、どんな時間を過ごしたいですか?」

というところから考える。

その答えが分かれば、必要な広さも、予算をかけたい場所も少しずつ見えてきます。

小さいからこそ、「好き」が見えてくる。

広さも予算も無限にあったら、何でも取り入れられるかもしれません。

でも実際の家づくりでは、どこかで選択が必要になります。

だからこそ、

何が必要なのか。

何はいらないのか。

何だけは譲れないのか。

一つずつ考えていく。

その過程で、

「自分はこういう暮らしがしたかったんだ。」

ということが見えてくることがあります。

大きな家に、たくさんのものを詰め込む。

それだけが豊かな家ではありません。

必要なものがあって、

好きなものがあって、

自分が心地よく過ごせる。

それなら20坪でも、十分に豊かな家になります。

小さい家だから、我慢する。

ではなく、

小さい家だからこそ、自分の「好き」を選ぶ。

そんな家づくりも、注文住宅の楽しさではないでしょうか。

次回予告

第10回・最終回
「“小さい家”じゃなく、“ちょうどいい家”だった。」

20坪は狭い?

収納は足りる?

人を呼べる?

趣味の場所はつくれる?

ここまで9回にわたって、「小さい家」のリアルを見てきました。

最終回は、シリーズ全体を振り返りながら、

「広さではなく、自分に合っているかどうか」

という、このシリーズで一番伝えたかったことをまとめます。

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