2026/09/17
第6回「光熱費って実際どうなの?」

こんにちは!
千葉県で一人暮らし専用のガレージハウスやデザイン住宅をプロデュースしているアレグレホームの横堀です。
「家を小さくしたら、電気代も安くなりますか?」
コンパクトな家を考えていると、気になるところではないでしょうか。
家を建てるときには、土地や建物、住宅ローンなど、どうしても最初にかかるお金に目が向きます。
でも、家は完成して終わりではありません。
電気代。
冷暖房費。
給湯。
設備のメンテナンス。
住み始めてからも、毎月、毎年、お金はかかります。
だからこそ家づくりでは、**「建てるときにいくらかかるか」だけではなく、「住んでからいくらかかるか」**という視点も大切です。
では、20坪前後のコンパクトな家なら、光熱費も抑えやすくなるのでしょうか。
「小さい家=光熱費が安い」とは限らない
最初にお伝えしておきたいのは、
家を小さくすれば、必ず光熱費が安くなるわけではない
ということです。
同じ20坪の家でも、断熱性能や窓の性能、エアコンなどの設備、日当たり、家族構成、生活時間によって光熱費は変わります。
例えば、断熱性能が十分ではない家なら、冬に暖房しても熱が外へ逃げやすくなります。
夏も外からの熱が室内へ入りやすければ、冷房を使う時間が長くなるかもしれません。
反対に、断熱や窓、日射などをきちんと考えてつくられた家なら、冷暖房で整えた室温を保ちやすくなります。
つまり光熱費を考えるなら、
「何坪の家なのか」だけではなく、「どんな性能の家なのか」まで一緒に考えることが大切です。
それでも、小さいことが有利になる部分はある
では、家をコンパクトにすることには意味がないのか。
もちろん、そんなことはありません。
例えば冷暖房。
30坪、40坪の家と20坪の家では、冷暖房する空間の大きさが違います。
使っていない部屋まで暖めたり冷やしたりする必要が少なく、間取りによっては生活する空間を効率よく快適にすることができます。
特に一人暮らしの場合、
「ほとんど使っていない部屋がいくつもある。」
という家より、
自分が実際に使う場所を中心につくったコンパクトな家
の方が、冷暖房する空間にも無駄が生まれにくくなります。
小さい家のメリットは、単純に面積が小さいことではなく、使わない空間そのものを減らせることなのかもしれません。
廊下や使わない部屋も、家の一部
第2回でもお伝えしましたが、コンパクトな家では「使わない場所をつくらない」という考え方が大切です。
これは光熱費を考えるときにもつながります。
大きな家には、
長い廊下。
ほとんど使わない客間。
将来使うかもしれない部屋。
そんな空間が生まれることがあります。
もちろん、それが必要な暮らしなら問題ありません。
でも、一人暮らしや二人暮らしで本当に必要なのかを考えてみる。
その分を小さくできれば、建物全体もコンパクトになります。
使わない場所にも、建築費や維持費はかかります。
だからこそ「何坪ほしいか」ではなく、「どんな場所が必要なのか」から家の大きさを決めることが、住んでからのお金を考えるうえでも大切です。

エアコンの台数も考えてみる
家づくりでは、
「各部屋にエアコンをつける。」
という考え方もあります。
リビングに1台。
寝室に1台。
子ども部屋にもそれぞれ1台。
家族で暮らす家なら必要になる場合もあります。
でも、一人暮らしのコンパクト住宅ならどうでしょう。
生活する場所が限られているからこそ、間取りや断熱性能を考えることで、必要な冷暖房設備もシンプルにできる可能性があります。
もちろん、エアコン1台で家全体を快適にできるかどうかは、住宅性能や間取りなどによって変わります。
だから「20坪ならエアコン1台で大丈夫」と決めるのではなく、
どこで過ごすのか。
どこまで冷暖房したいのか。
どんな間取りなのか。
そこから設備を考えていく。
必要以上に設備を増やさないことも、コンパクトな家づくりの一つの考え方です。
光を取り入れて、熱は入れすぎない
前回は、
「小さい家は、光が届きやすい。」
というお話をしました。
自然光が入る明るい家は気持ちがいいものです。
でも、光を取り入れることと、夏の強い日射をそのまま室内へ入れることは別です。
大きな窓をつくれば、必ず快適になるわけではありません。
窓の向き。
庇や軒。
ガラスの性能。
周辺の建物。
季節による太陽の高さ。
こうした条件まで考えながら窓を計画することが大切です。
冬は太陽の暖かさを上手に利用し、夏は強い日射をできるだけ遮る。
明るさだけではなく、室温まで考えて窓をつくる。
第5回の「光」と今回の「光熱費」は、実はつながっているテーマです。

毎月の差は、小さく見えても
仮に毎月の光熱費に差が出たとしても、一か月だけを見れば、それほど大きく感じないかもしれません。
でも、家には長く住みます。
5年。
10年。
20年。
そう考えると、毎月続く費用は無視できません。
だからといって、
「電気代を下げるために、できるだけ小さな家にしましょう。」
ということではありません。
大切なのは、
必要以上に大きくしないこと。
自分が心地よく暮らすために必要な広さは確保する。
そのうえで、使わない部屋や余分な空間をつくらない。
そのバランスを考えることが、結果として建てた後の負担を抑えることにもつながります。
アレグレホームが考えるのは、「建てた後」
家づくりでは、どうしても建物価格が比較されます。
「この家はいくら?」
「坪単価はいくら?」
もちろん、それも大切です。
でも、実際の暮らしは家が完成してから始まります。
電気代。
設備の交換。
外壁や屋根などのメンテナンス。
掃除や庭の手入れ。
家を持つということは、その家を長く維持していくということでもあります。
アレグレホームでは、家を大きくすることそのものを目的にするのではなく、
その人に必要な大きさを考えること
を大切にしています。
一人で暮らすなら、一人の暮らしに合った家。
趣味を大切にするなら、その場所にはしっかり広さを取る。
必要なところには使い、必要のないところはコンパクトにする。
そうやってメリハリをつけることが、建てるときだけではなく、住んでからの暮らしにもつながっていきます。
小さい家は、「この先のお金」も考えやすい。
20坪だから、光熱費が○円になる。
そんな単純な答えはありません。
暮らす人数も違えば、設備も性能も、生活スタイルも違います。
ただ、
冷暖房する空間を必要以上に増やさない。
使わない部屋をつくらない。
必要以上に設備を増やさない。
断熱や窓まできちんと考える。
そうした家づくりがしやすいことは、コンパクト住宅の魅力の一つです。
家を建てるとき、
「いくらで建てられるか。」
だけではなく、
「この家で、この先どんな暮らしを続けられるか。」
まで考えてみる。
住宅ローンを払いながら、趣味も楽しみたい。
旅行にも行きたい。
好きな車にも乗りたい。
休日には美味しいものを食べに行きたい。
家を建てたことで、それ以外を全部我慢する。
そんな暮らしではなく、
家も、自分の時間も、自分の好きなことも楽しめる。
コンパクトな家は、そんな暮らしを考えるための選択肢の一つなのかもしれません。
次回予告
第7回
「20坪でも、趣味の場所はつくれる?」
家をコンパクトにしたら、趣味のスペースまで諦めなければいけない?
そんなことはありません。
むしろ一人暮らしだからこそ、すべての部屋を平均的につくるのではなく、自分が好きなことに思い切って場所を使うという考え方もできます。
次回は、小さい家と「自分のための場所」について考えていきます。
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